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40代男性会員~一歩踏みだすと・・・楽になった~

更新日:2018年10月6日

私はパニック障害を患う40代男性です。長年PDを抱えながらの生活で辛い発作も何度となく経験してきました。

発症後数年は発作や強い不安感など、PDの症状による苦しみが辛かったのですが、30代に入り発作などが減り始めたころから、症状自体の苦しみよりも、社会からの疎外感や孤独感夢や目標がない自分自身に対する嫌悪感が私を苦しめました。


自分のやりたい仕事に就きたいし、頑張りたい・・でもPDで長年無職の私を雇ってくれるところなどあるのだろうか・・そう思うと不安で仕方ありませんでした。

テレビのドラマを見るのも辛い時期があった。なぜなら映像で職場風景や上司や部下とのやりとりを見ると、私くらいの歳であれば普通それなりの地位にいるのだろうか・・などと考えてしまうからです。自宅にこもっている自分が凄く惨めに思えて、どんどんうつになっていきます。

私も社会で活躍したい。人から必要とされたい。自分の能力を活かしたい。なのになぜ・・


ウツの極限を感じたある日「とにかく何かを変えないといけない」、そう思い、勇気を振り絞って職安などに通ったり、ダメもとで面接にいってみたりしました。門前払いのようなところも多々ありましたが、数ヵ月後、ある小さな工務店に就職することが出来ました。


仕事に関しては、一生懸命頑張るつもりではいますが、やはりPDの不安は常に頭によぎります。でも、そのことを所長に打ち明け、ある程度は理解してもらえているのが救いです。今自分に出来ることは、まじめにこつこつと頑張ること。そうすれば、その姿勢が評価され、PDへの理解も深めてもらえるのではと思っています。今もまだまだ治ったとは言い切れませんが、家にこもってたときよりは精神的にずっと楽になりました。

パニック障害だから無理・・とマイナスな考え方ばかりで自分を追い詰めてしまい毎日が鬱々としていましたが、もしダメならまた休めば良いや・・と思い、勇気を出して一歩踏み出したことで孤独感や疎外感からも解放されました。これからも無理はし過ぎないようにこつこつと頑張っていこうと思います。

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