社交不安障害/社会不安障害/社交不安症/SADはこんな病気
社交不安障害(Social Anxiety Disorder: SAD エスエーディー)とは・・・
グループに参加したり、人と食事をするのが怖い
・PTAや参観日など子どもの行事に行くことにも不安をいだく
・書き物をすると緊張で手が震えて、字が書きにくい
・会議などで発表したり、意見を言ったり、注目の的となるのが怖い
・人前で電話をかける
・権威ある人(学校の先生や職場の上司)や良く知らない人と話をする
・多くの人の前で話したり、歌を歌ったりする・・・
このような状況に自分が置かれたり、また、このような状況に自分が置か れることを想像するとき、「緊張したり」「不安を感じたり」することは誰でもあると思います。SADは、このような状況で極度に「強い不安」を感じたり、 それらの状況を「避ける」ことにより、毎日の生活や仕事に支障をきたしてしまう病気です。
社交不安障害(SAD)の症状
社交不安障害の「強い不安」
社交不安障害の患者さんが、このような状況に「強い不安」を感じるとき、具体的には次のような症状が現れてきます。
・手足が震える ・息が苦しくなる ・動悸がする ・大量の汗をかく ・顔が赤くなる
・声が出なくなる ・頻繁にトイレにいきたくなる など
社交不安障害(SAD)の患者さんの特徴
SADの患者さんは、人前で自分が何かおかしなことをしてしまうのではないかという「強い不安」を抱きます。また、それを他の人に気づかれまいとして、不安のもととなる状況を避けようとします。例えば、「話をしているときに声が震えたり、 顔がひきつったりしていると他の人に気づかれて恥ずかしい思いをするのではないかと考えて非常に不安になる」、「手が震えていることを気づかれるのではないかと心配になり、他の人がいるところで食事をしたり、字を書いたりすることを避ける」ことがあります。
社交不安障害は稀な病気?
社交不安障害は、以前は「稀な病気である」という認識でしたが、現在ではSADは決して「稀な病気ではない」と認識されるようになっています。10代半ばから20代前半で発病することが多く、性別では男性よ り女性のほうが多いと言われています。
治療法
社交不安障害は治るの?
社交不安障害の治療法には大きく分けて、薬物療法と認知行動療法の2つがある。
薬物療法では、抗鬱薬と抗不安薬を併用して処方される場合が多い。
認知行動療法とは、実際に恐怖を感じる場面に直面したときに感じる不安感を自分自身でコントロールできるようにする療法であり、副作用が少ないが患者自身の努力も必要になります。
なかまの会では特に行動療法を支援していければと思っています。