top of page

​パニック障害発作を抑制するセロトニンを増やすには

心の状態を穏やかに保ち、パニック障害の発作を抑える働きのあるホルモン「セロトニン」。 セロトニンは、太陽の光を浴びたり、腹式呼吸、リズミカルな全身運動(ジョギングやサイクリングなど)をすることで増えることが知られています。特に朝日を浴びることは有効です。

そして、このセロトニンを増やす重要な成分として見逃すことのできないのが、必須アミノ酸の1種であるトリプトファンです。


★トリプトファンってどんな成分?

ドーパミンやノルアドレナリンと共に生体にとって重要な役割を果たす3大神経伝達物質のひとつであるセロトニンは、不足すると精神が不安定になりやすく、うつ病などの精神疾患を発症するリスクが高まると言われています。

そのため、セロトニンを増やすために、食生活も見直す必要があります。まず、セロトニンを増やすのに欠かすことのできない成分がトリプトファンです。

トリプトファンには、脳に運ばれるとセロトニンを生成する働きがあるため、セロトニンを増やしたい場合はトリプトファンを多く含む食品を摂取することが必要になってきます。


★セロトニンを増やす食品とは?

では、トリプトファンを多く含む食品にはどのようなものがあるのでしょうか?

牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品や、高野豆腐・豆腐・納豆・きなこ・味噌などの大豆製品

カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類

バナナや小麦胚芽、卵などにも多く含まれています。

またセロトニンは、トリプトファンだけでなく、ビタミンB6やマグネシウム、ナイアシンからも合成されます。

ビタミンB6は、唐辛子やパセリ、サンマ、ニンニク

マグネシウムは、わかめやひじき

ナイアシンはきのこ類や緑黄色野菜などに多く含まれてます。

これらの食品を積極的に取り入れることをオススメします。

トリプトファンは体内で合成することができないため、できれば毎日食べ物から摂取することが大切です。

しかし、同じ食品ばかりを摂り続けていると、当然のことながら栄養バランスが崩れるため、これらの食品を上手にバランスよく食生活へ取り入れていきましょう。

閲覧数:608回

最新記事

すべて表示

パニック障害・社交不安障害のお薬情報

当会で把握しているお薬の情報を出来るだけすばやく公開していきたいと思っています。 【パキシルCR錠】 ・抗うつ薬として日本で初めてのコントロールドリリース製剤です ・ゆるやかに吸収され、日内の血中濃度変化が小さい薬剤です ・うつ病・うつ状態の患者に対して優れた改善効果を示します ・投与初期の悪心の発現や、有害事象による治療脱落が少ないことが期待される薬剤です ・長期の治療継続率が高いことが期待され

​パニック障害と薬

パニック発作が起こる原因として、脳の青斑核(せいはんかく)がエラーを起こしてノルアドレナリンを必要もないときに分泌してしまうのが原因であり、決して気力や思い込み、心の問題ではないということを話されました。患者の家族や周りの人は、パニック障害という病気を認識し、理解を深めることが大切です。また患者本人も周りの人に理解してもらうように働きかけると同時に、もし発作が起こったときにはどうして欲しいか、発作

パニック障害各治療法ご紹介

★運動療法 パニック障害の治療法として推奨したいのが、この運動療法です。 パニック障害患者さんは、えてして運動する事を嫌う傾向がありますが、やはり運動は健康の基本ですので、すすんで身体を動かすようにしましょう。 また、運動は肉体面で身体をほぐしてリラックスさせるだけではなく、精神面にも非常に優れた効果を発揮します。 実際に「運動を始めてからパニック障害が改善された」という人は非常に大勢おられます。

bottom of page