昼休みに誰も話しかけないでと思いながら、窓の外をぼんやり見ていた。
空気の読めない若い後輩が話しかけてきた。
こんな時は必殺!鸚鵡返しに限る。
若い後輩「Anaisさん!」
私 「若い後輩!」
若い後輩「外みてるんですか!」
私 「外みてるんですよ!」
若い後輩「おもしろいですか!」
私 「おもしろいですよ!」
若い後輩「疲れてるんですか!」
私 「疲れてるんですよ!」
若い後輩「今日もトラブルあるんですか!」
私 「今日もトラブルあるんですよ!」
若い後輩「昨日も残業してませんでしたか!」
私 「昨日は残業してませんでしたね!」
若い後輩「そうなんですか!」
私 「そうなんですよ!」
若い後輩「統括本部の人のお土産もらいましたか!」
私 「統括本部の人のお土産もらいましたよ!」
若い後輩「僕は統括本部の人のお土産すぐに食べました!」
私 「私は統括本部の人のお土産妹に食べられました!」
若い後輩「おいしかったですね!」
私 「おいしかったですね!」
若い後輩「最近暑いですよね!」
私 「最近暑いですよね!」
若い後輩「…」
私 「…」(なついて来てかわいいな)
私 「外の雲見てたらナ、夏が来るなって思うねん」
若い後輩「外の雲見てたら、夏が来るなって思いますね」
私 「ブルーライト浴び過ぎやから」
若い後輩「ブルーライト浴び過ぎですね」
私 「たまには自然のブルーとか緑見たいでな」
若い後輩「たまには自然のブルーとか緑みたいです」
私 「若い後輩、スマホゲームばっかりしてるやん」
若い後輩「若い後輩、スマホゲームばっかりしてますね」
私 「なんかね、ITとかICとかAIとかよく分からんもんに操られてるみたいで嫌やな」
若い後輩「なんかね、ITとかICとかAIとかよく分からんもんに操られてるみたいですけど、楽しいん ですよ。頭空っぽにして夢中になれるので。嫌なこと忘れられるし、考えなくて良いですよ」
私 「私は嫌やな、仕事以外で操られるの」
若い後輩「僕は好きですね、すごい年上の人ともゲームで仲良くなったり出来ますよ」
私 「そうなんや、たまには一人になりたいとき無いの」
若い後輩「そうなんです、たまには一人になりたいときありますよ。たまに一人なんか、いつも一人 なんか分からないときがたまにありますけど」
私 「私もそうやで」
若い後輩「僕もそうです」
私 「今日は一人で過ごしたかった」
若い後輩「…一人が楽しめてこそ、誰かといて面白いですよね」
私 「でもなんとなくマインドフルネスなったわ」
若い後輩「一人の時と、大勢で騒いでる時とどっちが良いですか」
私 「……………………そろそろ働きますか」
若い後輩「……………………そろそろ働きますか」
しゃべるのがめんどうな時は鸚鵡返しに限るけど、思いがけず楽しい時間を過ごした。鸚鵡返しに鸚鵡返しで対応されると、普通の会話になってしまったけど、気の合う人なら何時間でも話していられるようになって良かった。ほっといて欲しいときもあるけど、私に興味を持って仲良くしてくれる人増やして、大事にしたい。いつもありがとう。
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