“だってネットの方が安いし、ポイントも貯まるやん”
このマジックワードで、だいたいの人を黙らせることが出来、尚且つ自分もごまかせられるので、便利なフレーズとして脳内にメモライズが完了する。素敵な笑顔で接客してくださるお店が苦手なのでネットでのお買い物は社交不安症の私の強い味方です。現代人らしく、口コミ、特価セールを十分検討して1クリック。後は到着を待つのみ。店舗での買物と違って到着までのワクワク感も楽しめるので、良いことばかり。お店で店員さんが本気で接客してくれるのは嬉しいがだいたいがぶらっと見ていたいだけなので、急に話しかけられると下準備が出来てないのであたふたしてしまう。辛い。。そのまんまNOと言えない日本人で且つ社交不安症なので辛い以外の言葉で表現出来ないのが辛い。同じ商品でも店頭とネットでは金額に大きな差があるのは、店員さんにほめてもらえる空間を楽しむチャージ料と納得する。
注文して届いたのは2日後で、速い、安い、カワイイで満足する。宅急便屋が来たので印鑑を持って玄関に出ると、”最近は電子サインなんですよー”と半分機械じゃないのかと疑いたくなるほど無機質な声で言われる。もう若くないことを恥じつつ無事に受取りました。夢中で梱包をはがしご対面。評判に違わずお値段以上の良品でハイテンションになるもブラックを頼んだのにブルーが届いた。残念。クレームを入れる時間も労力も残って無かったのでブルーの頼んだことにして自分を誤魔化す。
めでたしめでたし。
とならなかった。
翌日から嬉々として使用し会う女性ほぼ全員にどこで買ったか聞かれ人気者になっていたところメールが届き、HP上で受取のクリックをしなければならないらしい。心底面倒に思うも業者にお金が入らないらしいのでかわいそうになりクリックしにいく。全ての仕事が供給する立場だと再認識し背筋が伸びる。取引が完了すると心の中で拍手しついでにHPを確認するとあなただけの特別のタイムセールになっていたので春用のブラウスを80％offで買う。需要と供給のバランスがwin-winになりますように。ネットでも現実でも。
Anais
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