偉い人たちに食事へ連れて行ってもらいました。ヒノキの香りがして、囲炉裏のあるお店の個室の静かな料亭で和食のコースでした。
話題は時事問題が中心でした。TV、ラジオで見聞きした意見をアレンジして自分で考えたかのように話し自己嫌悪。風向きが変わり、空想社会主義、ニーチェ、マルクス主義、マクロ経済スライド、ヘーゲル、ケーニヒスベルク等、難しい話題になり焦る。聞き取れた単語から内容を推測するも意味が分からない。
エビの天ぷらに夢中になっているふりをして聞き流しました。唐突に、「なぁ、若い女性はどうおもっているの?」と聞かれた。あたまをフル回転させて自分の脳内を検索しても哲学や経済学の知識は出てこない。それに若いおねえちゃん扱い久しぶりで舞い上がった。何も気の効いたことは言えないので、 私「私には難しい話題です。リスニングとエビの天ぷらに夢中だったので理解が追いついていませんでした。知識と教養のなさを恥じています。帰宅したら放送大学の授業を見てみます。」と答えました。
一番偉い人、「ハハハ、結婚したいんやったら、知識も教養もない方がかわいがってもらえるで」 二番目に偉い人「もうそんな時代終わったんじゃないですか」
三番目に偉い人「ぼちぼち勉強して、ぼちぼち働きや」
四番目に偉い人「マクロ経済学より、簿記じゃないかな」
私「さしあたって結婚も簿記も予定がありません。将来の夢は寿退社です」
五番目に偉い人「寿退社も時代遅れやで」
六番目に偉い人「結婚も簿記もまだ間に合うやろう。向いているか向いてないかやろう。」
私「試してみるまでは分かりません。出来るか出来ないかの問題もあります。私はまだまだ私を理解していません」
一番偉い人「それはみんなそうやで。死んでもわからん奴も、死ぬまで考えへんやつもいっぱい おるで」
三番目に偉い人「一番偉い人はご自分を理解されているんですか」
一番偉い人「わかっとったら死んどるがな」
全員笑って話がまとまる。
社交不安症の私にとっては目上の人との会食は緊張しっぱなしです。嫌な汗をかくのでお食事に専念出来ません。徐々に上達していると思っていますが、人との関係性において話題や話しかた、求められる振る舞いを変えなくてはいけないことにひどくストレスを感じます。失敗を引きずってすぐに切り替えられないのも社交不安症の特徴ではないかと思います。コミュニケーション能力が上がるよう工夫していきたいです。
Anais
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